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いまさら聞けない資産運用とは?

老後の生活資金や子供の教育費は、場合によっては数千万円ほどのお金が必要となります。
できるだけ効率良くお金を貯めていきたいものですが、2021年時点で日本は低金利のため、銀行にお金を預けていてもほとんど増えません。
老後2000万円問題や若い世代の方は年金がないかもしれないなどと騒がれており、お金についての心配は尽きることがありません。
例えば今30歳の人が老後目前の65歳までに2000万円をいちから貯める場合、月に4.7万円の貯金が必要になります。
普段の生活費に月4.7万円の貯金…。
少し厳しくないですか?そして、銀行に預けていても低金利のため利息は雀の涙ほどです。
低金利の時代において、少しでも効率的にお金を増やしたい場合は、資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
今回は、資産運用をしたことがない人のために、種類やメリット・デメリットについて、分かりやすく解説していきます。



こんな方におすすめ

  • 貯金をしようと考えている方
  • 資産運用について考えている方
  • 資産運用をしたいけど、なにから始めたらいいかわからない方

資産運用とは?

資産運用とは、自分の持っているお金(資産)を預貯金や投資に配分(運用)することで効率的にふやしていくことをいいます。
資産運用向けの商品は、大きく価格が上下するものや、値動きはほとんどないが安全に運用ができるものなど、特徴も様々です。
資産運用のメリットとデメリットは、それぞれ以下の通りです。
メリット

自分が働かなくてもお金を増やせる可能性がある

資産運用の魅力のひとつは「不労所得」です。

「不労所得」とは、自分が働いて給料を得るのではなく、不動産や株式などの資産に働いてもらってお金を増やす仕組みのことです。

例えば、普段仕事をして給料で生活することをベースとしつつ、余剰資金の一部を運用して長期的に増やしていく方法であれば、自分の生活には影響が出ず、気軽に始められます。

インフレによる預貯金の実質的な目減りを回避できる

インフレが起きて、モノの値段が上昇すると、実質的に現金の価値が下がることになります。

日本銀行は、「物価安定目標」として、毎年2%の物価上昇を目標としています。

これが実現すると、100万円の預貯金が10年後には額面100万円は変わらなくても、実質的な価値は下がります。

経済や税金に関する知識が身につく

資産運用を始めると、投資商品や為替相場などが気になって自然と目を向けるようになり、経済知識を得られます。

また、利益が発生すると確定申告が必要になるケースがあるため、税金に関する知識も身につきます。

資産運用で培った経済知識は自身の仕事にも役立てられ、税金に関する知識は普段の生活において重要です。

このように、社会人として必要なさまざまな知識を、資産運用を通して得られるようになります。

デメリット

元本割れの可能性がある

資産運用は投資することで必ずお金が増えるわけではなく、元の金額よりも少なくなってしまうケースもあります。

例えば、100万円運用して、10%減となった場合は、90万円になってしまいます。

元本割れによる大きなマイナスを避けるには、20万円を5カ所にわけるなど、投資先を分散させましょう。

そうすれば、もし1つが10%減となったとしても、残りの4つの運用でマイナス分を取り戻せれば問題ありません。

このようにトータルで考えながら運用するのがポイントです。

お金が増えるまでに時間がかかる

お金を増やすためには、長期的な運用が必要になり、お金が育つのを待たなければなりません。

デイトレーダーのように、今日明日に利益が確定するものではないことを頭に入れておきましょう。

また、投資対象となる商品の知識を身につける時間も必要です。

ものによっては、途中で換金できないものもあるため、ある程度預貯金に余裕を持った状態で資産運用することが大切です。

資産運用の種類

資産運用の方法にはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。

預貯金

預貯金とは、銀行や郵便局にお金を預けることです。
2022年時点でもわずかながら金利がつくため、預貯金も資産運用と考えられます。
預貯金は、預け先が倒産しない限り元本が確保されるため、比較的安全性が高い資産運用です。

保険

保険には、支払った保険料を保険会社が代わりに運用して殖やしてくれる貯蓄型の保険があります。
貯蓄型保険の種類は以下の通りです。
● 個人年金保険
● 学資保険
● 終身保険 など
貯蓄型の保険は、自分で資産運用をせずとも、預貯金よりもお金を増やせる可能性があります。
しかし保険料を支払っている途中で解約すると、元本割れが起こる可能性があるため注意が必要です。

国債(債券)

国債は、国が発行する債券のことで、購入することで半年に一回金利を受け取ることができ、満期を迎えると元本が戻ってきます。
国債の元本や利子の支払いについては、国が責任をもって行ってくれるためリスクの資産運用の中でも比較的安全な方法です。ただし安全性が高い分、リターンは他の投資手段よりも劣ります。

投資信託

投資信託とは、投資のプロに委託して投資する方法です。
投資先は、国内や国外の株式、債券、不動産など幅広い選択肢から選べます。
ただし、口座開設手数料や信託報酬といったコストがかかるのが難点でしょう。

株式投資

株式とは、企業が資金調達のために発行するものです。
株式を取得して株主となることで、利益を配当金として還元してもらえたり、商品やサービスの提供といった株主優待を受けられたりします。
一方で、株式投資で利益を出すためには、会社や世の中の知識が必要で勉強に時間がかかる点に注意が必要です。

不動産投資

不動産投資とは、マンションやアパートのような不動産を使って、賃料収入や売却益を得る投資です。
ローンを活用することで自己資金が少なくても始められます。
加えて不動産は、現物資産ですので、他の運用方法と比較してインフレの影響を受けづらいです。
一方で、物件の管理や入居者の対応が必要となる場合があるため、資産運用の初心者には少しハードルが高い投資方法といえます。



初心者におすすめな資産運用4選

資産運用の経験があまりない人は、ここでご紹介する方法を使って始めてみてはいかがでしょうか。

iDeCo

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、自分で拠出した掛け金を投資信託のような金融商品を通じて運用していきます。
iDeCoの最大のメリットは、税金が優遇される点です。
掛け金は全額所得控除の対象なだけでなく、運用益も非課税で、退職時も税金の負担を優遇してもらえます。
ただしiDeCoで積み立てたお金は、原則60歳まで引き出せません
また、掛け金の上限は、職業などによって変わる仕組みです。

NISA←一番のおすすめ!

NISAとは、株や投資信託などの運用によって得た利益が一定額まで非課税となる制度です。
通常のNISAに加えて、つみたてNISAやジュニアNISAなどがあり、非課税となる投資額や期間が異なります。
投資したお金はいつでも引き出せますが、iDeCoのように掛け金は所得控除の対象となりません

個人向け国債

個人向け国債は、国が個人向けに発行している国債のことで、証券会社から購入できます。
国債はリスクが低いだけでなく、個人向けは額面金額1万円からと手軽に始められるため、資産運用の初心者でも始めやすいです。

ロボ・アドバイザー

ロボアドバイザーとは、自分の代わりにAIが年齢や資産状況、リスクの許容度などに応じて投資先や商品を自動で選んでくれるサービスです。
そのため、資産運用の知識が浅い人でも効果的な投資を行える可能性があります。
一方でAIの力を借りるとはいえ、元本割れが起こる確率は決してゼロではありませんので、過信しないようにしましょう。

資産運用を始める場合の注意点

最後に資産運用を始めるときの注意点について解説します。

必ず余剰資金で行う

資産運用は、貯蓄に回すお金の全てを投じるのではなく、損失が発生しても支障がないような余剰資金で行いましょう
手元にあるお金を全て資産運用に回すと、運用の結果が気になって仕事が手につかなくなる可能性や、資産がマイナスとなり精神的に大きなダメージを負う可能性があります。

目的を明確にする

資産運用を始める際は、お金を貯める目的を決めてから始めましょう。
貯めるお金の種類によって、有効な資産運用の方法が変わるからです。
例えば老後資金を貯める場合は、iDeCoや貯蓄型保険のように、60歳までお金を引き出しにくいような方法がおすすめです。
一方で教育資金や医療費のように、途中でお金を引き出す場合は、つみたてNISAのような途中でお金を引き出せる方法で運用すると良いでしょう。

コストを確認する

資産運用には、証券会社や保険会社に支払う手数料、不動産投資の場合は物件の管理費用などのコストがかかります。
コストが発生すると、その分だけ運用の効率性が低下します。
そのため、始めようとしている資産運用において、コストがどれだけかかるのかを確認したうえで始めましょう。

まとめ

資産運用にはさまざまな種類があり、それぞれリスクやリターン、求められる知識などが大きくことなります。
資産運用の経験がない初心者の方は、最初から大きなリターンを狙うのではなく、リスクが少ない手段で初めてみてはいかがでしょうか。

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