「生後4か月ごろになると急に便秘になった。」「おなかが張っていて苦しそう!」
「おならは出てるのに2~3日に1回しか便が出ない。」
赤ちゃんにこんな症状ありませんか?
赤ちゃんの排便は、消化器官が未熟であるため、頻繁に起こるものですが、排便ができなくなると、
赤ちゃんはおなかの張りなど不快感を感じることがあります。
本記事では、赤ちゃんの便秘について、原因、症状、解消方法、予防方法、医師の診察について解説します
赤ちゃんの便秘の原因とは?
赤ちゃんの便秘の原因は、主に以下の3つです。
1.赤ちゃんの消化器官の未熟さ
赤ちゃんの消化器官は未熟であるため、便の移動がスムーズに行われず、便秘になりやすいです。主な理由は4つになります。
胃酸の分泌が少ない
赤ちゃんの胃酸の分泌は成人と比較すると少ないため、消化が弱く、胃の中に食べ物が滞りやすくなります。
腸内細菌叢の形成が不十分
赤ちゃんは、出生後すぐに腸内細菌叢が形成されるわけではありません。そのため、腸内環境が不安定になり、便秘の原因となることがあります。
腸管運動が未発達
赤ちゃんの腸管運動は未発達であり、腸の動きが弱いため、便の移動がスムーズに行われず、便秘が発生しやすくなります。
食物繊維の消化吸収が難しい
赤ちゃんは、食物繊維を消化するための酵素が不十分であり、食物繊維を十分に消化吸収することができません。そのため、便秘の原因となることがあります。
以上のように、赤ちゃんの消化器官は未熟であり、便秘の発生がよく見られます。
そのため、適切な対策を行い、健康な排泄を促すことが大切です。
食事の問題
母乳やミルクに含まれる栄養素の過不足、食物繊維不足など、食事の問題が便秘を引き起こす原因となります。主な理由は4つになります。
消化に時間がかかる食べ物を与えている
赤ちゃんは、消化器官が未発達であり、消化に時間がかかる食べ物を与えると、胃や腸に食べ物が滞り、便秘を引き起こすことがあります。
特に、肉類や卵黄などの脂肪分やたんぱく質が多い食べ物は、消化に時間がかかるため、適度な量にとどめることが大切です。
食物繊維不足
食物繊維は、便のかさを増やし、腸内環境を整える役割があります。
しかし、赤ちゃんは食物繊維を十分に消化吸収することができないため、食物繊維不足になることがあります。
そのため、果物や野菜など、食物繊維が豊富な食品を適度に与えることが大切です。
水分不足
赤ちゃんは、乳児期には母乳や工ミルクをあげていますが、この時期に水分不足になると、便が硬くなって排泄が困難になることがあります。
そのため、適度に水分を摂取できるように、母乳やミルクの回数や量に気を配ることが大切です。
離乳食の開始が早い
離乳食の開始するタイミングは、赤ちゃんによって異なりますが、早すぎる場合は、消化器官が未発達であるため、便秘を引き起こすことがあります。
そのため、導入のタイミングや種類を適切に選ぶことが大切です。
以上のように、赤ちゃんの食事によって便秘が引き起こされることがあります。そのため、健康的な食事を心がけ、便秘を予防することが大切です。
運動不足
赤ちゃんがあまり動かないと、腸の働きが弱まり、便秘になりやすくなります。主な理由は3つになります。
寝たきり状態が続くこと
赤ちゃんは、まだ自力で動くことができないため、寝たきり状態が続くことが多く、運動不足になることがあります。
お腹が張ってしまい、動きが制限されること
赤ちゃんは、消化器官が未発達で、お腹が張りやすくなっています。お腹が張ってしまうと、動きが制限され、運動不足になることがあります。
寒さや暑さで体調が崩れ、動きが制限されること
赤ちゃんは、体温調節が未熟で、寒さや暑さに弱いため、体調が崩れることがあります。
体調が崩れると、動きが制限され、運動不足になることがあります。
赤ちゃんが運動不足になると、腸の筋肉が弱くなり、蠕動運動が弱まるため、便通が悪くなることがあります。
赤ちゃんの便秘の症状とは?
赤ちゃんの便秘の症状には、以下のようなものがあります。
- 赤ちゃんの排便が2~3日ない
- 便の形状や量が通常時と異なる
- 赤ちゃんの表情や態度が不機嫌そうになる
赤ちゃんは自分の言葉でおなかが苦しいことや便秘だということを伝えれません。
このような症状に気づいた場合はすぐに解消法を試してみましょう。
【赤ちゃんの便秘を解消する方法】
赤ちゃんが苦しそうな場合は以下の方法を試してみましょう。
1.授乳の回数や量を調整する
母乳で育てている場合は、赤ちゃんの飲む量や回数を増やすことができます。
ミルクを与えている場合は、ミルクの量を減らしたり、水分を足したりして、赤ちゃんの腸内環境を整えましょう。
2.腹部マッサージを行う
赤ちゃんの腹部をやさしくマッサージすることで、腸の動きを促進することができます。
まず、赤ちゃんを仰向けに寝かせ、腹部をやさしくなでるようにマッサージします。
その後、腹部を時計回りに円を描くようにマッサージします。
ただし、赤ちゃんが泣き出す場合は、無理にマッサージを行わないようにしましょう。
3.運動不足を解消する
赤ちゃんが運動不足になると、腸の動きが鈍くなり、便秘になりやすくなります。
赤ちゃんを抱っこして散歩をする、お腹を温めて運動不足を解消する、布団や毛布を敷いて遊ぶスペースを作るなど、赤ちゃんが動く機会を増やすことが大切です。
4.食物繊維を摂取する
母乳やミルクに加え、赤ちゃんに野菜や果物のピューレを与えることで、食物繊維を摂取することができます。
また、赤ちゃん用の食物繊維入りのサプリメントを使用することも有効です。
5.水分を摂取する
赤ちゃんが十分な水分を摂取することで、腸内環境を整えることができます。
水分を摂るためには、授乳後や離乳食時に水を与えることが有効です。
6.薬を使用する
便秘が続く場合は、医師に相談し、便秘解消の薬を使用することができます。
ただし、自己判断で薬を使用することは避け、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
医師の診察について
赤ちゃんの便秘が続く場合は、医師に相談することが必要です。
医師は、赤ちゃんの状態を確認し、薬の処方やアドバイスを行うことができます。
まとめ
赤ちゃんの便秘は、消化器官の未熟さや食事の問題、活動不足などが原因となります。
便秘の症状には、排便パターンの異常や不快な表情、態度などがあり注意が必要です。
便秘を解消するには、排便を促進する方法や食事、運動不足の改善などがあります。
便秘が続く場合は、医師に相談しましょう。